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新しいうさぎの情報を様々な角度からお知らせします。

APGAW『うさぎの福祉 - 最良の実践ガイド』日本語版ができました!

APGAW "Updated Good Practice Code for Rabbit Welfare" ページのスクリーンショット

 

 

 

 

『動物福祉 - うさぎの福祉』の必要性


残念なことに日本には、『うさぎの福祉』に関する法的なガイドラインがありません。また、それに取り組むためのバックグラウンドも整っていません。動物愛護法があると思われるかも知れませんが、一般には犬猫中心のペットのものという認識が強く概略的なものにしか過ぎません。
ここで紹介している『うさぎの福祉』は、世界的な『動物福祉』という大きな流れからのもので関係省庁が環境省ではなく農林水産省という違いがあります。動物愛護法も対象にする動物は下記のように捉えていますが、『動物福祉』は農林水産省が関わっているように、より具体的に個々の動物種に合わせた内容になっています。

 

『「動物の愛護及び管理に関する法律」(動物愛護管理法)は、昭和48年に議員立法で制定された法律です。平成11年、平成17年、平成24年、令和元年に議員立法による主たる法改正が行われています。法律の目的は、動物の愛護と動物の適切な管理(危害や迷惑の防止等)に大別できます。対象動物は、家庭動物、展示動物、産業動物(畜産動物)、実験動物等の人の飼養に係る動物になります。』(出所:動物愛護管理法 - 環境省自然環境局・総務課・動物愛護管理室)

 

 

APGAW『うさぎの福祉』

 

APGAW については、こちらの記事でご紹介しましたが、今回はAPGAWサイト内のページ『うさぎの福祉に関するグッドプラクティスコードが更新されました』からのものです。
このページにうさぎの福祉に関するポスターと小冊子の2つのPDF書類のリンクがありますが、このPDFの編集に協力した組織メンバーがイギリスを代表するRSPCA、RWAF、PDSA、PfMA、Pets at Home、AWF、PIF からなる専門家チームで、現在、最も信頼のおける『うさぎの福祉』に関する情報ソースの1つとなっています。
そういうわけで、このPDF書類の日本語版を制作することにしました。一部、うさぎの予防接種などについて日本と事情が異なる部分がありますが、それも「現在は」という但し書きでお考えください。

 

 

うさぎのニーズ


うさぎのニーズとはどういったものでしょう!? うさぎのニーズを知らなくては、うさぎを幸せにすることはできません。まず、大枠のうさぎのニーズを知りそこから掘り下げて行くことで、あなたのうさぎたちの福祉上の問題を理解し解決できるようになります。
実はあるサイトによると、うさぎ関連でもっとも多く検索されている情報が「うさぎの攻撃性」に関するものだというデータがあります。また、うさぎの不思議な行動に関する検索も多いようです。
うさぎは、単に可愛らしいだけの動物ではありません。多くの場合、それは人間が勝手に思っているイメージにしか過ぎないのです。うさぎにはそれぞれ個性があり、うさぎとしての独自の要求があります。まず、それを理解してください。実際にうさぎを飼ったことがなければ、そのうさぎの本当の姿を知ることはできないのです。


動物の飼育の基本は『よく観察すること』です。

 

 

2つの日本語版PDF書類


1. 『Rabbit Roundabout - Caring for your rabbits うさぎの世話』1 p.

      [日本語版 PDF] 131 KB, 206 KB


2. 『Good Practice Code for Rabbit Welfare うさぎの福祉 - 最良の実践ガイド』23 pp.

      [日本語版 PDF] 2.2 MB, 5.0 MB

 

5つの分野に簡潔にまとめられた内容は非常に役立つものになっています。

 

・環境:あなたのうさぎが暮らすために適切な環境を提供する方法

・食事:あなたのうさぎに適切な食事を提供する方法

・行動:うさぎの自然な行動ニーズに応える方法

・仲間:うさぎに適切な交友関係を与える方法

・健康:うさぎの健康を保つ方法と、痛み、苦しみ、怪我、病気から守る

 

 

APGAW『うさぎの世話 Rabbit Roundabout - Caring for your rabbits』日本語版 PDF 131 KB

高画質版 PDF 206 KB はこちら

 

APGAW『うさぎの福祉 - 最良の実践ガイド Good Practice Code for the Welfare of Rabbits』日本語版 PDF 2.2 MB

高画質版 PDF 5.0 MB はこちら

 

英国政府 "オープンガバメントライセンス"

英国政府 "オープンガバメントライセンス"

 

ライセンス

「OGL では、誰でもライセンス作品をコピー、出版、配布、送信、翻案すること、および商業的および非商業的の両方で利用することが許可されています。その代わりに、ライセンスされた作品の再利用者は、作品の出典を確認し、(可能であれば)OGL へのリンクを提供する必要があります。ライセンスのバージョン3.0 には、 SPDX識別子OGL-UK-3.0が付いています。ライセンスは、機械可読形式でも入手できます。」(出所:Open Government Licence オープン ガバメント ライセンス - Wikipedia)

 

 

日本語版をご利用される場合、できるだけ出所を明記してください。また、ご自由に利用できますが、著作権、翻訳権などは APGAW のサブグループに帰属します。

また、誤字・脱字などお気づきの点があれば、ご連絡ください。